あの日から2年がたちました。長い2年でした。
福島県民が流した涙、心に秘めて耐えてきた事がら、苦渋の選択…とても一言では言い表せません。
うちに避難していたご夫妻が、電話で話すたびに言うのです、「頑張ります」と。「あまり頑張りすぎなくていいから、たまに温泉に入りにきてね」と答えます。温泉にゆっくり浸かったあと、お客さまが一様にホッとくつろいだ表情になるのを見てきました。私たちができることは、くつろげる場所を提供すること。そして今日からまた自分の生活を頑張ろうと思って玄関を出られるように、お見送りしています。
所用で何度か県外へ出た時に、思いのほか肩の荷が下りた気がしました。普段どれほど自分が福島県民であることを意識しているか思い知りました。
けれども福島が好き、会津が好きです。ここで自分に与えられた仕事を続けていこうと思っています。